今回は、腕時計の金属ベルトを調整する方法を紹介していきます。
ネットなんかで金属ベルトの腕時計を購入した場合、多くの方が最初からのサイズではなく、
自分のサイズに合ったベルトサイズに調整すると思います。
実はこれ、ある程度の知識と調整工具がないと自分でベルト調整できないものがあります。
『自分でベルト調整できる知識が欲しいな』
今回は、そんな悩みを持ったあなたのために、ベルトの種類に合わせた調整方法を紹介していきます!
【ベルト調整】腕時計のベルト・バンドの外し方やサイズ調整方法と必要な調整工具まとめ
『ベルトの調整方法』と一言で言っても、ベルトの種類によって調整方法や必要な工具も変わります。
わかりやすく見れるように、ベルトの種類別にわかりやすくまとめてみました。
【ベルトタイプ別】金属ベルトの種類とベルト調整方法・調整器具
ピンタイプ(割ピン)のベルト調整方法・必要器具
1万円~10万円ほどの価格帯の腕時計で、最も割合が多いタイプがこの割ピンタイプです。
高額なブランド時計の場合はCリングタイプや他のベルトタイプもありますが、ほとんどの場合は割ピンタイプになります。
割ピンは、実際にピンを外すとこんな形のピンになっています。
『自分の腕時計のベルトは割ピンタイプかどうかわからない』と思った方は、簡単な判別方法があります。
自分の腕時計をベルトのつなぎ目を見て、
出典:http://mr-coo.com/belt/choice-method1.html
このように、片方が〇、片方が-になっている場合はほとんどが割ピンタイプです。
このような割ピンタイプの場合、工具が必要になります。
・ラバーハンマー
・ニッパー
・ピンセット
・千枚通しのようなもの など
家にあるものでもなんとかできる方もいるかもしれませんが、ネットで1000円~3000円程度で腕時計の工具セットが売っているので、こちらを購入しておいた方が安全にベルト調整できると思います。
下に紹介する工具を持っていれば、かなり楽に作業できます。
話は戻りますが割ピンタイプのベルトの場合、下図のように矢印がベルトの内側に書いてあります。
出典:http://www.rakuten.ne.jp/gold/10keiya/tips/tips_sizing.html
ここを確認してから、作業開始です。
①まずは時計を固定
②矢印方向にセンマイ通しをハンマーで打ち込む
③出てきたピンをニッパやピンセットで抜く
④ベルト調整を終えたら、矢印と逆の方向からピンをハンマーで打ち込む
注意点は、ピンを出すときは矢印方向、戻すときは矢印と逆方向から打ち込みをするという点です。
実際に作業している動画があったので、合わせて載せておきます(^^)
板バネタイプのベルト調整方法・必要器具
板バネタイプの場合、割ピンタイプとはまた違った方法でベルト調整をしていきます。
板バネタイプのベルトの特徴は、ベルトの両側が丸い突起になっており、上から見ると下図のような矢印が付いています。
出典:http://mr-coo.com/battery/seiko/cariby189.html
このような板バネタイプの場合も、工具が必要になります。
・千枚通し
・ペンチ
・ハンマー など
こちらも、上に紹介したような腕時計用の工具で行った方が作業はスムーズに行えます。
作業手順は、
①ベルトが傷つかないように下にタオルやハンカチを敷く
②センマイ通しで矢印があるプレートを押し出す
③ペンチなどで引き抜く
④矢印とは逆方向にハンマーで叩きもとに戻す
注意点は、割ピンタイプよりも力が必要なことも多く、合わせて力加減も重要になってきます。
下手に力を入れすぎても壊れてしまう可能性もあるので、そのあたりは注意が必要です。
作業の参考動画も載せておきます(^^)
その他のベルト調整方法・必要器具
他にもスライドタイプ、ピンタイプ(Cリング)、バネピンタイプなどがありますが、上記で紹介した作業法でほとんどの場合はベルト調整ができると思います。
まとめ
ベルト調整と一言で言っても、しっかり確認してから作業をしないと予想以上に時間がかかってしまったり、工具がなく作業が途中で止まってしまったりします。
腕時計を何本が持っている方や、ネットでちょくちょく腕時計を購入する方は、工具セットを持っておいた方が良いと思います。